花咲き匂ふ四季の苑
浄土宗香念寺は亀有二丁目の閑静な住宅街に位置し、四季折々の草花に囲まれるお寺です。歴史は古く十六世紀末の開創ですが、昭和六十一年に落慶記念法要を行った現在の本堂建立に際してご縁を結ばれたお檀家様が多く、年中行事等におきましては本堂から溢れる程の皆様がお集まりになりお念仏の声と木魚の音が鳴り響きます。
当山第二十四世住職戸松信康上人は昭和四十九年に『香念寺の歌』を作りました。
みどりの松のかげ清く
花咲き匂ふ四季の苑
み仏の前合掌し
誠の心ささげつつ
念仏の声高らかに
鳥も歌ふやひねもすに
吹く風なごむ四季の苑
み法(のり)は永く八百年
信ずる心深くして
念仏の声高らかに
若きも老いも手をとりて
光りの中の四季の苑
つどいて睦みみめぐみを
衆生に向けるこの願ひ
念仏の声高らかに
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏
宗祖法然上人のみ教えを拠り所としてご縁を持たれた皆様とともに、清々しく声高らかにお称えするお念仏の心を受け継いで参りたいと存じます。
香念寺について
正式名称 | 南松山徳林院香念寺 (なんしょうざんとくりんいんこうねんじ) |
宗派 | 浄土宗 |
宗祖 | 法然上人(法然坊源空) |
本山 | 総本山 知恩院 大本山 増上寺他 |
住所 | 125-0061 東京都葛飾区亀有2-40-3 (地図・道順はこちら) |
電話番号 | 03(3602)1287 |
FAX番号 | 03(3602)1302 |
メールの方はこちらへ konenji378@gmail.com
香念寺沿革
天正年間(一五七三-九二)、高内氏が当地にあった庵を開山了達上人に寄進し、香念寺と名称した。元禄年間(一六八八-一七〇四)、第六世光願上人の時代、新宿西念寺の末寺となり、南松山徳林院香念寺と改称した。第十世廓譽上人は寺の大修理を行い、中興となった。
昭和五十七年、二十四世超譽信康上人の代に二百数十年の茅葺き屋根の本堂を取り壊し、現在の本堂を建立。昭和六十一年の本堂落慶によって、信康上人は中興号を拝領した。本堂新築にあたっては、それまでにあった墓所内北側の池埋め立て等の境内整備を行うと共に、新墓地案内、新檀家の募集が行われた。
寺院ご案内
本堂
第二十四世住職、超譽信康代に建立された木造の本堂は昭和六十一年(1986年)四月二十七日に落慶記念法要を行いました。落慶に際しましては大勢の方の御練行列、御稚児さんが出て大変賑わいました。以後落慶の記念日を年中行事の施餓鬼会としております。
堂内は本尊阿弥陀如来像を中心に、向かって右が観音菩薩、左が勢至菩薩の弥陀三尊像をお祀りし、手前には向かって右に善導大師、左に法然上人の像が並びます。阿弥陀様の世界は西方極楽浄土、ご参列の皆様が本尊様を臨む方角が西となるように本堂は建てられております。また阿弥陀様をお護りするように四天王像(多聞天・持国天・増長天・広目天)が配置されております。
弥陀三尊像と向かい合う形で、東側には釈迦三尊像(釈迦如来、向かって右が文殊菩薩、左が普賢菩薩)をお祀りしております。東側のお釈迦様が私たちを此岸(しがん、私たちの生きる世界)から送り出し、西側の阿弥陀様が彼岸(ひがん)、すなわち西方のお浄土でお迎えくださる形になります。三月、九月のお彼岸は、真西に沈む太陽を見て西方極楽浄土にいらっしゃるご先祖様を想い、お念仏をお称えしご供養することに由来します。
堂内の金色のお飾りは色褪せることのないお浄土の様相を表します。参列者の各席には木魚が並び、法要においては皆様ご一緒に叩きながらお念仏をお称えいたします。
客殿
玄関入って右、南側の座敷を客殿としてご案内しております。皆様にお腰かけいただきやすいようテーブル席をご用意しています。ご法事の待合室として法要後お食事をとられる際もこちらのお部屋をご利用いただきます。
弁天堂・弁天池
七福神の紅一点、弁天様を池の祠にてお祀りしております。弁天様は水の神様であり、芸術・学問・豊穣の神様(弁才天)であるとともに、財福の神様(弁財天)でもあります。一年に一度、六月の法要におきまして綺麗にお飾りをしご開帳をいたします。
香念寺墓地
香念寺の墓地は本堂の裏手にございます。ご参拝は年中無休です。
正門側入口・墓所中央部の二か所に水汲み場・桶置き場がございます。また水道は裏入口にもございます。区の指定樹木のタブの木の他に、藤棚、紫陽花なども季節によって見頃を迎えます。
普段のご参拝の詳細につきましてはこちらをご覧ください。
永代供養墓・合祀供養塔
墓所中央にはロッカー型の永代供養墓、観音菩薩像がお護りする合祀供養塔がございます。
「永代供養」として最後のお施主様の十三回忌までお勤めしご遺骨を合祀供養塔に移す場合、「合祀供養」として初めからお骨をお開けして観音像下にお納めする場合がそれぞれございます。
永代・合祀供養の詳細につきましてはこちらをご覧ください。